愛してるよ。
 かけられた言葉を拒絶したのは半ば条件反射。

 一緒にいてやる。
 差し出された手を取ったのはあるはずのない本心。

 何も信じない。
 吐き捨てた言葉に貴方が何と答えたのか、私はもう憶えていない。










 でもごめんなさい。






























 私は染まることを選んだの。






























「全ての力を己が物とし、操る事を許された神器」



 天照の象徴たる三種の神器が形を成すよりも、神々が倭に国を築くよりも早くから高天原にあったそれは、ある日唐突に失われ神の手を離れた。
 離れ、そして砕けた。



「唯一己が道を選んだ、」



 飛び散った欠片は魂の海へと溶け込み、それを受け入れたものは力を得、拒絶したものは欠片に取り込まれ己を失った。
 力を得た者は同じく力を得し者を求め、また取り込まれし者も求めた。



「順[マツロ]わぬ者」






























 そして今の世に時は満ち、再び神器として形を成した依り代は己が色を定めた。